コンクリート土間、基礎の補修

みなさんこんにちは。今回はコンクリートの土間や基礎に発生したひび割れの補修について紹介させて頂きます。

ひび割れ(クラック)の種類

ひび割れには形状や発生原因によって分類されます。今回は大まかにヘアクラックと構造クラックに分けて紹介しようと思います。

●ヘアクラック

「ヘアクラック」はその名の通り、髪の毛のように細いひび割れを表し、ひび割れ幅0.3mm以下のひび割れで「緊急での修繕が必要ないひび割れ」として扱われる場合が多いです。しかし、放置しているとヘアクラックから雨水が入り込み、内部の鉄筋の錆や膨張によるコンクリートの破損に繋がる可能性があるので、修繕する必要がないという訳ではないので注意が必要です。

●構造クラック

「構造クラック」は、目視でも確認できるほど大きな幅のひび割れで、ひびわれ幅0.3mm以上のものを指し、建物の安定性や耐久性にも影響を及ぼす可能性があります。圧力や荷重、そして地震の揺れなどなどが原因で発生します。

コンクリート土間に入った無数のクラック

今回は金沢市内で構造クラック(ひび割れ)の修繕をしてきましたので写真で紹介させて頂きます。

コンクリート土間のクラック補修

元々、細いひび割れがあったものの、地震後にひび割れ幅が広がったため補修を行います。写真からでもはっきりと分かるように大きなひび割れが入っています。ひび割れ幅は0.5~3.0mmありました。ここからひび割れ上を目止め(注入材が漏れ出さないように樹脂やモルタルでひび割れ表面を塞ぐ作業)を行い、注入材を注入するシリンダー(注射器)をセットします。注入材にはエポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリマーセメント系などの種類があり、弊社ではクラックの状況や施工条件に応じて使い分けています。その他にも様々な工法で補修していますので、またの機会にご紹介したいと思います。

補修前のクラック状況

注射器の端部についているゴムを用いて材料を加圧して躯体に注入していきます。

ひび割れ内部を埋めるためエポキシ樹脂を注入

注入完了後は硬化まで養生して注射器を撤去、盛り上がったシール材を均します。施工後はひび割れの中に注入材と表面にはシール材が入っています。シール材や注入材がひび割れに隙間なくきっちり入っていれば施工完了となります。

弊社では北陸エリア(主に石川県)で住宅基礎、コンクリート土間のひび割れ(クラック)補修工事を行っていますのでお気軽にお問い合わせください。

施工完了時